台湾国立公園

玉山国家公園管理処から研究を受託したチームが調査を実施したところ、キエリテンの野生群に血縁関係のないオス同士による同盟関係が判明しました。

海外の研究文献を調査した結果、イタチ科動物において、オス同士が同盟を結んで行動することは一般的に少なく、単独行動や種内競争をする傾向が強いとされています。

また、同種のオス個体が同盟を組んだことで、大きな獲物を仕留める確率を上げ、単独狩りに比べて、より多くの食料源を確保できると一部の文献に記載されています。キエリテンの生態を解明するために、今後も学術機関による長期間の観察や研究が必要です。

玉山国家公園管理処の塔塔加レクリエーションエリアは台湾中部における人気の探鳥地です。留鳥のほか、季節の移ろいとともにやって来るアカハラダカ、サシバ、ツグミ科の鳥類を含めた渡り鳥も野鳥観察家の注目ポイントとなります。玉山国家公園管理処塔塔加ビジターセンターは2022年4月2日から2022年12月31日までの間に「山と森の中の鳥を探して～塔塔加鳥類特別展」を行います。今回の展覧会では、特別に特有生物研究保育センターから19種計22点の所蔵標本を貸していただきました。

写真作品は塔塔加の多様な環境における鳥たちの生き様を記録し、QRコードをスキャンすることで求愛と警戒をする鳥の鳴き声が聞こえます。

この特別展では、塔塔加の鳥たちが直面している保全問題にも触れています。ロードキル事件を例に挙げ、野生動物を守るために車の速度を抑制するよう一般市民に呼びかけています。

この展覧会は、自然の中に足を踏み入れ、山を登る時に五感を研ぎ澄ませ、生態環境の生命力を肌で感じ、自然と心の調和を整えることを一般市民にアピールすることを目的としています。自然とふれあいの中、自然への愛情、環境への敬意を実際の行動で示し、足跡以外何も残さず、写真以外何も持ち帰らないことを心がけましょう。

玉山国家公園管理処は、標高の高い塔塔加で澄んだ星空が楽しめる環境講座「塔塔加の夜空のささやき」を開始しました。

同講座は、小5以上の生徒が対象で、塔塔加の星空を紹介しながら、小学校高学年相当の天文知識と合わせて、生徒たちに自然や夜空への興味を引き出すとともに、野外での星空観察に必要な知識やマナーについて学び、季節の星空解説への参加を通じて、四季の星空の変化を知ることができます。

玉山国家公園は多彩な資源を有する自然環境を学ぶ場所です。年間「塔塔加の夜空のささやき」、「猿と一緒に」、「塔塔加のアリア」、「熊は玉山が大好き」、「フクロウと友達になろう」、「登山講座」、「布農文化について」など、7つの自然環境教育講座への申し込みを受け付けています。年齢を問わず、みんなで玉山を訪れ、楽しく学びましょう。

玉山国家公園管理処は、長年にわたり高精度の航空写真撮影を実施し、3Dビューサイトを作成しています。この度、そのリニューアル版が正式にリリースされました。本ビューサイトは、3Dで地形を表示する地理情報プラットフォームで、中国語による簡単な操作、高速ストリーミング、地形の変化をリアルに表現することをベースマップのデザインコンセプトとしています。本ビューサイトは、Google Chrome、Firefox等のブラウザーによって開くことができ、それ以外のプラグインは特にインストールを必要としません。玉山国家公園管理処公式サイトでトップページにある玉山3Dビューサイトのアイコンをクリックするか、こちらをクリックすることで、実際に操作を体験することができます。

「本処の組織変遷」、「排雲山荘の沿革」、「玉山の地質の美しさ」、「玉山の麓に暮らす農家の記録」を含むテーママップなどの登山に関する情報を提供し、平面の出版物を空間での情報によって表し、時空や環境の変化を肌で感じることができます。

玉山3Dビューサイトはその操作性に優れたインターフェースを通じて、みなさまを新しい玉山のバーチャル旅行へと導いていきます。